石の上にも3年?

自分の部署の求人への応募のresumeをみることがよくあります。同僚の日本人マネージャーとresumeをぱらぱらめくりながらチャットしていたときのことです。

  • そのマネージャーがぼそっと言いました。あれだね、今はもう「石の上にも3年」という言葉はないのかねぇ〜、と。「ほんとにねぇ〜」と私はいいました。
  • うちの会社には日本人だけでなく外国人も沢山応募してきますが、とくに外国人はその傾向が強いようです。日本以外のアジア人もそうです。1〜2年のスパンでどんどん仕事を変えており、その中には3ヶ月、6ヶ月なんていう短い期間のキャリアまで混ざっています。そしてこういう人たちは往々にしてバックボーンとなるスキルがない場合も多いようです。
  • この傾向は外資指向の日本人にも最近は多く見られます。もちろん転職をネガティブに云々するつもりはありません。しかし疑問もあります。
  • 1〜2年程度の経験でそのエリアのexpertiseが本当に身に付くのでしょうか?業種にもよりますが、私は石の上にも3年というのはよく言ったなと思います。経験上、そのエリアで自信を持って出来るようになるのにやはり3年程度はかかると思います。
  • その自信と実績を積む前にどんどん転職を繰り返して、その人にどのようなexpertiseが身に付くのか私にはよく分かりません。それをキャリアアップと呼ぶのもどうも釈然としません。
  • いいかえれば「駄目ならまた変わればいいや」という気軽すぎる気持ちでの転職の繰り返しは避けた方が良いと思います。自分も、そして家族の環境も変わる話です。良く熟考してからの応募でないと受け入れる会社側にも迷惑でしょう。
  • 英語でもPatience wins out in the endといいますもんね。Not alwaysですけど。難しいところです。